インテリア・色彩・ネットカルチャー・日本独特の感覚表現を静かに深掘りしています。流行よりも「長く検索される言葉」を集める、小さな感性辞典ブログです。※最新の情報は公式サイトでご確認ください。※ブログは広告を利用しています。※個人の感想含む
2026年5月21日木曜日
③ 「ドリームコアとは?懐かしくて不安になる世界観を解説」
ドリームコアとは?懐かしくて不安になる世界観を解説
ぼんやりした廊下。
誰もいない遊具。
深夜のスーパー。
子供向けなのに、どこか怖い画像。
最近SNSで見かける「ドリームコア(Dreamcore)」は、説明しづらい不安感と懐かしさを同時に感じさせる世界観として注目されています。
“かわいい”だけでも、“ホラー”だけでもない。
夢の中のように曖昧で、記憶の奥を刺激する感覚。
この記事では、ドリームコアの意味や特徴、なぜ人が不安になるのか、そしてliminal spaceとの違いまでわかりやすく解説します。
ドリームコアとは?
ドリームコアとは、「夢のような非現実感」を表現するネット発のビジュアル文化です。
特徴としては、
古い写真のような画質
子供向け空間
ぼやけた色
誰もいない場所
現実と夢の中間のような雰囲気
などがあります。
特に海外SNSでは、
「dreamcore aesthetic」
というタグで画像や動画が広く共有されています。
単なる幻想的な世界ではなく、“安心感と不安感が混ざる”のが特徴です。
なぜドリームコアは不安になるのか
ドリームコアを見ると、多くの人が
落ち着く
懐かしい
でも少し怖い
という感覚を抱きます。
これは、人間の脳が「不完全な記憶」に反応しているためだと言われています。
夢の記憶は、普通は曖昧です。
音が遠い
色が薄い
空間がおかしい
人の顔が見えない
ドリームコアは、その“夢の不自然さ”を視覚化しています。
脳は「知っている場所っぽい」と感じる一方で、「現実ではない」とも理解するため、不安と安心が同時に発生するのです。
子供時代の記憶と強く結びついている
ドリームコアでは、
室内遊園地
学校の廊下
古いアニメ風の色
深夜のファミレス
空のショッピングモール
などがよく登場します。
これは、多くの人の幼少期記憶と結びつきやすい空間だからです。
子供の頃の記憶は、細部が曖昧です。
けれど、
光
色
空気感
音の静けさ
だけは強く残っています。
ドリームコアは、その“説明できない感覚記憶”を刺激します。
だから、「知らない画像なのに懐かしい」という不思議な感情が生まれるのです。
ドリームコアで使われる色の特徴
ドリームコアには独特の色彩があります。
特によく使われるのは、
黄色
ピンク
水色
紫
ピーコックブルー
彩度の低いネオンカラー
です。
これらは、子供向け空間や90年代〜2000年代初期の映像表現とも相性が良く、記憶の奥を刺激しやすい色でもあります。
また、少し色あせた加工がされることも多く、“古い夢”のような質感を作っています。
liminal spaceとの違いは?
ドリームコアとよく比較されるのが、「liminal space(リミナルスペース)」です。
似ていますが、少し違います。
liminal spaceとは
liminal spaceは、“移動途中の空間”をテーマにした表現です。
例えば、
深夜の駅
無人の学校
誰もいない通路
閉店後の商業施設
など。
特徴は、「人がいるはずなのに誰もいない不気味さ」です。
現実感が強く、孤独感があります。
ドリームコアとの違い
ドリームコアは、もっと夢に近い表現です。
liminal spaceが「現実の空白」なら、
ドリームコアは「記憶の曖昧さ」に近い感覚です。
ドリームコア liminal space
夢っぽい 現実っぽい
幻想感 無機質感
子供時代の記憶 孤独感
色が多い 色が少ない
感情的 空間的
両者は重なる部分もありますが、ドリームコアの方が“感情”に寄っています。
なぜ若い世代に人気なのか
ドリームコアは、SNS時代と非常に相性が良い文化です。
特にTikTokやPinterestでは、
短時間で感情を動かす
言語化できない雰囲気
保存したくなる空気感
が重要視されます。
ドリームコアは、“説明できない感情”をそのまま共有できるため、若い世代に強く刺さっています。
また、現代は情報量が多すぎる時代でもあります。
だからこそ、
静かな画像
誰もいない空間
曖昧な感情
に安心感を覚える人も増えています。
ドリームコアは「懐かしさ」と「不安」の中間にある
ドリームコアが魅力的なのは、感情をはっきり決めないところです。
怖いのに落ち着く。
懐かしいのに知らない。
優しいのに孤独。
その矛盾が、人の記憶を刺激します。
夢は、本来説明できないものです。
ドリームコアも同じように、“意味より感覚”を大切にする文化なのかもしれません。
だから今、多くの人がその曖昧な世界観に惹かれているのです。